まさの知的好奇心(医学編)

あくまで個人的体験です。ここに書かれていることを実践して問題が発生しても私は一切責任を負いません。ご了承ください。

Category: ドーパミン作動薬

■成分(一般名)レボドーパ・ベンセラジド塩酸塩
■製品名 イーシー・ドパール配合錠、マドパー配合錠、ネオドパゾール配合錠
■区分 抗パーキンソン剤/配合剤

1、概説
パーキンソン病のお薬です。こわばりを改善し、体の動きをよくします。
2、作用
【働き】
パーキンソン病では、脳内の運動に関わる神経伝達物質ドーパミンが不足しています。このため、体の動きが悪くなり、手足のふるえ、こわばり、動作緩慢、さらには歩行困難といった運動障害が現れます。

このお薬には、2つの成分が含まれています。一つは主要成分のレボドーパです。レボドーパはドーパミンの前駆物質で、脳内でドーパミンに変化し、運動神経を活性化させることにより体の動きをよくします。
あと一つは、レボドーパの効力を高めるベンセラジドです。ベンセラジドは、脳に入る前のレボドーパの分解を抑え、レボドーパの脳内移行量を増やします。その分レボドーパの作用時間が長くなり、より安定した効果が得られるのです。

【薬理】
レボドーパはドーパミンの前駆物質です。ドーパミンは脳内に移行しないため、化学的に手を加え血液脳関門を通過する薬剤としてレボドーパが開発されました。脳内に移行したレボドーパは、酵素により代謝されドーパミンとしてふるまいます。内因性ドーパミンを補う補充療法となります。

レボドーパは、脳に入る前に体のあちこちで代謝を受け、その多くが分解されてしまいます。ベンセラジドの役目は、レボドーパを代謝するドーパ脱炭酸酵素を阻害し、レボドーパの脳内移行を増やすことです。ドーパ脱炭酸酵素阻害薬(DCI)と呼ばれています。

【特徴】
●レボドーパ・DCI配合剤(配合比4:1)です。主成分のレボドーパに加え、その効果を増強させるDCIのベンセラジドが配合されます。レボドーパだけの薬に比べ持続時間が延長し安定した効果が得られます。このような利点から、レボドーパ単剤に変わり広く使用されるようになりました。パーキンソン病の他、脳血管障害など別の原因による同様な症状(パーキンソン症候群)にも適用します。

●パーキンソン病治療薬として最も効果が高いのがレボドーパ製剤です。効果の発現が非常に早く劇的なほどです。また、精神症状の副作用が比較的少なく、高齢の人にも使いやすいです。一方で、長く続けていると効き目にムラが出て、不随意運動など運動合併症を起こしやすいのが難点です。このため、発症年齢が高ければ最初から使いますが、若い人の初期症状にはドーパミン作動薬など他の治療薬を優先することがあります。

■成分(一般名)プラミペキソール塩酸塩水和物
■製品名 ビ・シフロール錠0.125mg~0.5mg、ミラペックスLA錠0.375mg~1.5mg
■区分 抗パーキンソン剤、ドーパミン作動薬、ドーパミン作動性パーキンソン病治療剤(非麦角系)

■解説
パーキンソン病のお薬です。 ふるえやこわばりを改善し、体の動作をよくします。またレストレスレッグス症候群にも用います。

■作用
【働きー1】
パーキンソン病では、脳内のドーパミン系の神経の働きが悪くなり、手足ののふるえ、こわばり、体の動作が不自由になるといった症状が出てきます。時間とともに徐々に悪化し、進行すると日常世界にも大きな支障となります。
このお薬は、ドーパミン系の神経に働きかけ、そのようなパーキンソン病の症状を改善します。効果あ発現はやや緩慢ですが、十分な維持量により安定した効果が期待できます。発症初期には単独で、進行期にはレボドーパ製剤と併用することが多いです。

【働きー2】
レストレッグス症候群は、一般でいう「むずむず脚症候群」のことです。足にむずむず感、熱間、かゆみなどを伴うことが多く、動かしたいという強い欲求を生じます。夕刻以降の安静時に多発するので、府民の原因になることも少なくありません。詳しい原因はよくわかっていませんが、足の刺激を抑えるドーパミン系の神経(MK1)が弱っていると推測されています。
そのようなレストレッグス症候群に、以前からパーキンソン病治療薬が有効なことが知られていました。その後、各国で臨床試験が進められ、8割くらいの人に有効なことが分かりました。適応となるのは、苦痛を伴う場合や、睡眠に支障をきたすようなやや重い症状に対してです。なお、レストレッグス症候群に使用可能なのは速放錠(ビ・シフロール)に限られます。

【特徴】
●効き目が高いドーパミン作動薬です。パーキンソン病の初期治療薬として広く用いられています。レボドーパほど劇的ではありませんが、安定した効果が得られ、運動合併症状が抑えられる点がメリットです。このため、特に高齢でない限り、早期の比較的軽い症状には、まずこの系統が処方されるものです。単独で用いるほか、レボドーパの減量も可能です。

●動作や運動能力を改善するだけでなく、パーキンソン病にともなう気分障害(抑うつや意欲低下)にも有効との報告があります。

●ドーパミン作動薬のうち非麦角系に分類されます(非麦角系選択的ドーパミンD2受容体作動薬)。非麦角系は、麦角系でよくみられる吐き気などの消化器症状が比較的少なく、心臓弁膜症を起こすこともまずありません。一方で、眠気や傾眠の副作用が目立ち、重大な副作用として突発性睡眠が報告されています。この点は十分な注意が必要です。

●眠気の副作用が多いものの、同様薬のタリペキソール(ドミン)に比べれば少ないとされます。ドーパミンD1受容体親和性がより低いためと考えられます。

●従来の速放錠ビ・シフロールに加え、徐放錠のミラペックスLAが発売されました。ミラペックスLAは、一日一回の服用で済む便利な製剤です。徐放性なので血中濃度が持続し、1日を通し安定した効果が得られます。

●レストレスレッグス症候群に対する適応が新たに加わりました。(速放錠のみ)。欧米では第一選択薬として広く用いられているようです。今後、日本でも処方される機会が増えてくることでしょう。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
胃の薬のシメチジン(タガメット)など、ある種の薬との併用により、この薬の排泄が遅れ副作用が増強する恐れがあります。
逆に、安定剤(フェチノチアジン系、ブチロフェノン系など)と併用すると、両方の薬の作用が弱まることがあります。飲酒は副作用を強めますので控えてください。

●飲み合わせに注意、シメチジン(タガメット)、塩酸アマンタジン(シンメトレル)、安定剤(フェノチアジン系、ブチロフェノン系)、他の抗パーキンソン病薬(レボドーパ、抗コリン薬)、アルコール類。

【効能】
効能A パーキンソン病
効能B 中程度から高度の特発性レストレスレッグス省児湯郡(下肢静止不能症候群)*速放錠のビ・シフロールに限り適応

【用法A】
<速放錠(ビ・シフロール)>
通常、成人はプラミペキソール塩酸塩水和物として一日量0.25mgから始め、2週間目に一日量を0.5mgとし、以後経過を観察しながら、1週間毎に1日量として0.5mgずつ増量し、維持量(標準1日量1.5~4.5mg)を定める。

一日量がプラミペキソール塩酸塩水和物として1.5mg未満の場合は2回に分割して朝夕食後に、1.5mg以上の場合は3回に分割して毎食後経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減ができるが、1日量は4.5mgを超えないこと。

<徐放錠(ミラペックスLA)>
通常、成人はプラミペキソール塩酸塩水和物として一日量0.375mg1日1回食後経口服用からはじめ、2週間に1日量を0.75mgとし、以後経過を観察しながら、1週間毎に1日量として0.75mgずつ増量し、維持量(標準1日量1.5~4.5mg1日1回食後経口服用)を定める。なお、年齢、症状により適宜増減ができるが、1日量は4.5mgを超えないこと。

【効能B】
通常、成人はプラミペキソール塩酸塩水和物として0.25mgを1日1回就寝2~3時間前に経口服用する。服用は1日0.125mgより開始し、症状に応じて1日0.75mgを超えない範囲で適宜増減するが、増量は1週間以上の間隔をあけて行うこと。*速放錠のビ・シフロールに適応



■麦角アルカロイド誘導体

■適用:パーキンソン症候群
通常、ブロモクリプチンとして1日1回1.25又は2.5mgを朝食後に経口服用から始め、1又は2週間ごとに1日量として2.5mgずつ増量し、維持量(標準1日15.0~22.5mgを定める。
一日量はブロモクリプチンとして5.0mgの場合は、朝食及び夕食後に、7.5mg以上の場合は毎食直後に分けて経口服用する。

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